------------- P4 ------------- Diversity Toshima としまで生まれる多様な人との交流 Memo ミャンマーを代表する麺料理 モヒンガー レモングラスの香りと玉ねぎの甘味が効いた魚のスープは、やみつきになる美味しさ。ミャンマーの食文化に欠かせない一品です。 国籍やルーツを超えて手を取り合えるまちへ チョウチョウソーさん レストランルビー店主(ミャンマー出身) 豊島区でミャンマー料理のレストランを営みながら、在住外国人向けの日本語教室や、ミャンマーにルーツを持つ子ども向けのミャンマー語教室を開くコミュニティ活動にも取り組んでいます。ミャンマー出身者や外国人が安心できるつながりをつくりたいという思いから始めました。ルーツが違っていても「同じまちで共に暮らしている」という事実を大切にすれば、手を取り合えます。実際に、私たちは近隣大学と連携し、日本語教室などを実現しました。日本語教員を目指す学生には指導経験の場として、外国人には日本語を学ぶ場として提供しています。今後も豊島区で暮らす人々が国籍を超えてさらにつながれるよう、交流の輪を広げていきたいです。 母国のカフェ文化からまち全体を活気づける ヴォーン・アリソンさん マイア マイア MIA MIA TOKYO店主(オーストラリア出身) 東長崎でカフェ「MIA MIA」を営んでいます。日本の多くのカフェと異なるのは、私の出身であるオーストラリアのカフェのように、お客さんと必ず会話をするということ。訪れた人全員が元気になれる居場所を目指し、オープンな雰囲気を重視して店内のレイアウトにもこだわっています。おかげで、多い日には250人以上ものお客さんが集うように。このカフェを拠点に、東長崎全体をより活気のあるまちにしたい。そこにいると、色々な生活に出会う。気づけばみんなが身近なことや好きなこと、夢について話したくなってくる。そんなコミュニケーションが生まれる場です。私が実際に訪れて素敵だと思った東長崎の魅力を詰め込んだまち歩きMAPも用意していますので、ぜひお店に立ち寄ってまちを丸ごと楽しんでください。 Memo コーヒー大国オーストラリア 独自のカフェ文化 オーストラリアのまちには、数々のローカルカフェが立ち並びます。種類豊富なパンと高品質なコーヒー、そして少しの会話で1日の元気を届けます。 多様性の豊かさを支えるとしまの取組み 文化や習慣の異なる生活に不安を抱く外国人が安心して 暮らすことができるよう、適切にサポートする体制をつくり、 国際交流イベントなどへの支援も進めています。 生活をたすける、言語を知る 日本語教室 ボランティアによる日本語教室 小・中学生対象 教育センターの日本語指導教室 ボランティアの方の声 北大塚子ども日本語サークル 堀 富士夫さん 私は、日本に来た多くの子どもたちが不安を抱えているのを見て、力になりたいと思い本格的に子どもの日本語学習支援を始めました。日本語能力の向上は目標ではなく手段です。日本社会で安心して自信をもって生活ができるようになってほしいと、ボランティアの皆さんと協力しています。最初は不安そうにしていた子どもたちが、日本語学習を通して笑顔を見せ、次第に積極的に声を発するようになってくる姿にはいつも感動しています。 生活に必要な情報を一元化! 外国人のための生活インフォメーション がいこくじん せいかつ 区内在住の外国人の方に向けて、税金、健康保険、ごみの分別など、生活に役立つ様々な情報を7言語で発信しています。 問 多文化共生推進グループ 03-3981-1782 DAILY LIFE INFORMATION 広報としま 令和7年(2025年)5月1日号 No.2099 ------------- P5 ------------- 地域の人々との温かいつながりで心地よく暮らせるまち マリオン ゼッテコルンさん 比較文化研究家(ドイツ出身) 日本の大学へ留学したことがきっかけになり、美術の研究者、大学教授として日本で働くことになりました。気づけば豊島区に住んで40年近くになります。現在は美術活動を続けながら、学習院大学の公開講座でドイツ語やドイツ文化を教えています。豊島区は、人の温かさが感じられる素敵なまち。今年の初めには目白山紫町会の餅つきイベントに参加し、地域の方々と交流する機会がありました。まちの人のつながりをつくり出そうとする町会長ご夫妻の姿勢に感銘を受け、私自身も新たな出会いを楽しみました。スーパーや飲食店、郵便局など、日常の中で交わす何気ない挨拶が心地よく、便利な都心にありながらどこかほっとできる場所。豊島区は、私にとって第2のふるさとです。 Memo ドイツの人々は“おうちで”交流を深める ドイツでは客人をもてなすとき、外食よりも自宅に招待し、自慢の料理を振る舞うのが一般的。家で食事をとりつつ、ゆったりと会話を楽しむ文化が根付いています。 気軽な交流で築く信頼関係で生活に伴走する「としまる」 村松 清玄さん シャンティ国際ボランティア会 月に1度、外国人向けの相談会を実施。気軽にコミュニケーションを取ることで、相談しづらい大きな悩みや課題を聞き出し、支援する活動をしています。土地勘がなく、言葉も通じないため、どこに助けを求めればよいかわからずに孤立する外国人の方も少なくありません。まずは実際に会って話す機会をつくり、支援へのアクセスを促進します。住まいや就労など生活に必要な手続きは、社会福祉協議会や弁護士とも連携してサポートします。家族と住めるようになったという感謝の声や、支援する側として協力したいというお声がけなど、ひとつずつの支援が地域全体の暮らしやすさの向上につながっています。 Memo 日本に住む外国人の支援者 外国人支援コーディネーター 日本に移り住んだ際、どのような困りごとがありどのように解決したのか、当事者としての経験を活かして相談者と同じ目線で言葉や文化の悩みに寄り添います。 学習院大学 ボランティア団体「SEM※」 多文化・国際交流のイベントを企画・運営しています。地域の団体と共に、多文化理解につながるイベントを実施するなど、授業の枠組みを超えて持続的に活動しています。 金子 海月さん 国籍が異なる方同士がそれぞれのコミュニティに加わって交流したり、世代を超えて関わりをもったりする機会ってなかなか少ないですよね。そこで私たちは、国籍や年齢に制限されない交流の場を提供したいと思っています。イベントを開催する中で、日本文化や日本人の高齢者との会話を楽しんでいる外国籍の方の姿が印象的でした。うれしそうに「また来るね」と言ってもらえた時は、とてもうれしく、やりがいを感じます。 橋 優心さん 「文化を尊重する地域を作る原点となること」を目標に活動しています。そのために私たちが異なるルーツのある人々の架け橋となり、国際交流をしたいけどためらっている人へ、交流の場を提供しています。参加者の外国籍の方から「イベントで会った日本の方と、たまたま近所で会った時に話すようになった」と聞いて、地域の輪の広がりを感じました。国籍関係なく支え合って生きていくには、一人の人として思いやりをもって接していくことが大切です。 ※SEM…Students Embracing Multiculture 生活の様々な困りごとを解消する 外国人相談窓口 日常生活全般の相談について、通訳や専門窓口への案内を通じて支援します。多言語に対応し、幅広いサポートを提供しています。 平日 午前8時30分〜午後5時 区役所本庁舎4階区民相談コーナー 多文化共生推進グループ 03-3981-1782 新たな世界と出会おう 国際交流イベント ●ネパール式ベビーマッサージ ●ハワイアンカルチャー体験講座 ●多文化共生 子育てフェスティバル 問 問い合わせ先 申 申込み先 HP ホームページ EM Eメール FAX ファクス 保 保育あり ※費用の記載がない事業は無料です。