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こころの健康について知ろう

新型コロナウィルス感染症に関連したこころのケアについて

新型コロナウイルス感染症拡大と生活様式の変化により、多くの人がストレスにさらされています。
環境の変化や先の見えない不安、行動の不自由さ等といったストレス状態が長く続くと、気持ちやからだや考え方に様々な変化があらわれる事があります。こうした反応は「誰にでも起こりうる自然な反応」ですが、長引くことで不調のきっかけになることもあります。

テレビ広報番組「としま情報スクエア」にて「新型コロナウイルス感染症による新しい生活に伴う不安やストレスの影響とこころのケア」について、精神科医の松島幸恵先生と内田暁彦先生に解説いただきました。

(クリックすると放送内容が閲覧できます)

出産前後の女性に多い心の不調と対応(令和3年12月20日放送)

【YouTube】豊島区公式チャンネル「ToshomaNanamaruChannel」(新しいウィンドウで開きます)

いつもと違う自分に困っていませんか?心の健康を保とう(令和3年7月18日放送)

【YouTube】豊島区公式チャンネル「ToshimaNanamaruChannel」(新しいウィンドウで開きます)

家庭でできるメンタルのセルフケアVol.2コロナうつを予防しよう!(令和3年2月8日放送)

【YouTube】豊島区公式チャンネル「ToshimaNanamaruChannel」(新しいウィンドウで開きます)

コロナ禍に対応した心のケア「家庭でできるメンタルのセルフケア」(令和2年6月8日放送)

【YouTube】豊島区公式チャンネル「ToshimaNanamaruChannel」(新しいウィンドウで開きます)

 

統合失調症

統合失調症は、世界中で多くみられる疾患で、頻度はおおむね100人に1人程度と言われています。原因は、はっきりしていません。通常であれば脳の中でいろいろな考えが自然に取捨選択され、考えがまとまりますが、そのような機能が働かず、何らかの被害を受けている、誰かが自分の情報をテレビやネットで流してい
るなど、多彩な症状が現れます。ご本人は症状を現実のものと感じていますが、周りの方から見れば理解できないことも多く、人間関係に支障を及ぼす場合も出てきます。周囲の方が気づいたときは、精神科などの医療機関を早めに受診させるようにしましょう。治療は継続的な薬物療法が主な治療になります。薬物
治療は以前に比べて大きく進歩しています。適切な薬物療法で回復していく場合は、多々ありますが、途中で薬を中断してしまい、再発することが多いこともまた事実です。信頼する医師のもとで継続的な治療を続けましょう。

うつ病

うつ病は、一日中、気分が沈み、何をしても楽しめない状態が数週間続くなどの特徴があります。これは単に一時的な感情の起伏ではなく、脳の機能障害によって引き起こされている症状と考えられています。個人差も大きい病気ですので、精神科医師などの専門的な治療を要することもあります。治療はおおむね薬物療
法や認知行動療法などがあげられますが、安易な自己判断ではなく、医師のもとで治療を進めることが大切です。適切な医療を進める中で、回復し、社会復帰されている方も大勢いらっしゃいます。治療を進めるにあたってはご家族や職場の理解も重要となります。ご家族や周囲の方が正しい情報を持ち、病気を理解して
いただくことが手助けの第一歩となります。

睡眠障害

寝床に入っても眠れない、途中で目が覚めてしまう、あまり寝た気がしないなど、睡眠に関するトラブルを総称して「睡眠障害」といいます。睡眠障害は、何かの病気の表れとして出てくるものもあれば、睡眠障害そのものが日常生活に支障を及ぼすこともあります。1カ月以上睡眠に関するトラブルがあるときは、まず
は、かかりつけ医師に相談し、必要に応じ、専門的な診断や治療ができる医師を紹介してもらいましょう。

てんかん

脳の神経は電気活動で情報のやり取りをしていますが、てんかんの患者さんはこの電気活動のやりとりがうまくいかず、「てんかん発作」という症状で現れます。突然症状が現れることから、周りの人が驚き、差別偏見が歴史的にありましたが、現在では医薬品や診断技術の飛躍的進歩により、多くの患者さんが通常の社会生活をしています。治療にあたっては脳波検査、画像診断などの専門的な治療が必要になることが多くあります。かかりつけ医師に相談し、適切な専門医療機関を紹介してもらい、診断や治療を受け、継続的な治療をしていくことが必要です。

薬物依存症

薬物依存症は覚せい剤、大麻、危険ドラッグなどの薬物使用をきっかけとして、「やめようと思ってもやめられなくなる」状態になる病気です。単に「意志が弱い」という問題ではなく患者本人と薬物に、切っても切れない関係が生まれてしまい、患者本人にはコントロールが困難となります。患者本人は薬物に支配され
てしまうので、違法とわかっていても薬物を得るために、犯罪など、あらゆる行動に出てきます。本人や家族だけで問題解決は困難なことが多く、専門機関と連携し、専門的な治療を長時間続ける必要があります。

アルコール依存症

アルコール依存症は、本人の意思とは関係なくお酒が止められない状態になる病気です。単なる酒グセが悪いといった単純なものではなく、日常的にお酒に患者さんが支配された状態になります。そのため、お酒のために仕事、家族、経済活動などの社会生活に必要なあらゆる面がお酒で破壊されていき、社会関係、人間
関係、家族関係に重大な支障を及ぼします。アルコール依存症は「否認の病気」といわれ、患者が病気である自覚することが極めて困難なことも特徴です。病気が進行するにつれ、患者本人のみならず家族にも深刻な影響を及ぼします。早期に専門の相談機関や医療機関と連携し、お酒を必要としないバランスのとれた日
常生活を取り戻す努力をしていくことが重要です。

ギャンブル依存症

ギャンブル依存症(ギャンブル障害)は、借金や生活困窮、対人関係の破綻など、生活に悪影響が生じても、ギャンブルを自分ではやめられない状態をいいます。意志の弱さや性格が原因ではなく、慢性・進行性の病気です。回復には、集団や個人での心理療法、専門治療プログラム、借金の整理や生活の再建などで法律家や福祉制度の利用、自助グループや家族会などへの参加が役立ちます。ギャンブルをしない新しい生活習慣を身につけましょう。

毎年5月14日から20日は、ギャンブル等依存症問題啓発週間です。

性同一性障害

性同一性障害は、「生物学的な性」と「自分の認識している性」が異なる状態を指します。このため、常に自分の性別を起因とした多くのことに悩むようになります。性というと「生物学的な性」や「社会的・文化的な性」が認識されやすく、「自分が認識している性」があることを知る人は少ないのが現状です。まずは、「生物学的な性」と「自分が認識している性」が異なる状態であることを認識することが重要であり、その
上で必要な場合に治療を進めていくことが必要です。

関係リンク

豊島区ではこころの健康、こころの病気などでお悩みの方のご相談に応じています。

精神保健福祉相談(こころの相談)

より専門的な内容については、下記のホームページをご覧下さい。

厚生労働省:みんなのメンタルヘルス総合サイト(新しいウィンドウで開きます)

厚生労働省:e-ヘルスネット[情報提供](新しいウィンドウで開きます)

厚生労働省:こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~(新しいウィンドウで開きます)

厚生労働省:こころの耳~働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト~(新しいウィンドウで開きます)

東京都立松沢病院:こころの病気のミニ辞典(新しいウィンドウで開きます)

お問い合わせ

保健予防課精神保健グループ

電話番号:03-3987-4231

更新日:2024年5月9日